口の中の白い膜・白い斑点は何?こすって取れる白と取れない白の見分け方と受診の目安
結論からお伝えすると、口の中の白い膜や白い斑点は、「ぬぐうと取れるか、こすっても取れないか」がひとつの手がかりになります。ぬぐうと取れる白は、カビの一種が増えた「口腔カンジダ症」のことがあります。一方、こすっても取れない白い部分は「白板症(はくばんしょう)」のことがあり、口腔外科で確かめることが勧められています。歯科医院でもご相談いただけます。
とはいえ、「痛くないから、このままでいいのかな」「何科に行けばいいのか分からない」と迷われる方は少なくありません。この記事では、まず確認していただきたい受診の目安を、白いものの様子ごとに整理し、そのあと、それぞれの病気の特徴や、歯科で確かめることをまとめました。
いなべ市のハギノ歯科でも、お口の中の気になる変化についてのご相談をお受けしています。口の粘膜の病気は、見た目だけで見分けるのが難しいものも多くあります。この記事は自己診断ではなく、相談するタイミングを決める手がかりとしてお使いください。
まず確認|白いものの様子で変わる受診の目安
ぬぐうと取れる白|口腔カンジダ症とは
こすっても取れない白|白板症とは
レースのような白い模様|口腔扁平苔癬とは
白く見える、ほかのものとの見分け方
歯科で確かめること|ハギノ歯科に相談するとき
日ごろからできること|気になるときは鏡でお口の中を見てみましょう
よくあるご質問
口の中の白い膜や白い斑点について、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します
痛くなければ、様子を見てもいいですか?
痛みがないことだけで、様子を見てよいとは言えません。東京女子医科大学 歯科口腔外科の解説では、白板症には通常、自覚症状はないとされています(東京女子医科大学 歯科口腔外科「口内炎・口腔粘膜疾患」)。大阪大学歯学部附属病院の解説も、口の中の粘膜が白く変化していることに気づいたら、口腔外科に相談するよう勧めています(大阪大学歯学部附属病院)。気づいた時点で、一度歯科で確かめてください。
白板症は、がんになりますか?
白板症は、長い経過のなかでがん化することがある前がん病変とされています。大阪大学歯学部附属病院の解説では、日本でのがん化の割合は3.1〜16.3%程度と報告されています(大阪大学歯学部附属病院)。がん化は長い経過のなかで起こることがあり、適切な診断のうえで治療や経過観察を受けることで、がん化した場合でも早く対処できるとされています。しこりやえぐれた傷を伴うものは初期のがんが疑われることもあるため、見つけたときに確かめてください。
口腔カンジダ症は、どんな人に起こりやすいですか?
日本口腔外科学会は、ステロイド薬の使用や糖尿病、体の衰弱などで免疫力が落ちているとき、唾液の量が減っているとき、抗菌薬を長い期間飲んでいるときに、口の中の菌のバランスが崩れて起こりやすいと説明しています(日本口腔外科学会「口腔粘膜疾患」)。思い当たることがあれば、受診の際にお伝えください。
入れ歯やかぶせ物が当たる所が白くなっています。関係がありますか?
関係していることがあります。日本口腔外科学会は、白板症の原因のひとつとして、入れ歯などによる慢性的な刺激を挙げています(日本口腔外科学会「口腔粘膜疾患」)。当たっている物の調整も含めて、歯科でご相談ください。
口の中に白いものができたら、何科を受診すればよいですか?
大阪大学歯学部附属病院の解説は、口の中の粘膜が白く変化していることに気づいたら、口腔外科に相談するよう勧めています(大阪大学歯学部附属病院)。歯科医院でもご相談いただけます。当院でもお口の中を拝見し、必要な検査や受診していただく先についてご説明します。
頬の内側に、白いレースのような模様があります。
口腔扁平苔癬のことがあります。日本口腔外科学会によると、頬の内側に多く、白い模様がレースのように広がり、まわりが赤くなるのが特徴で、まれにがん化することもあるとされています。歯科用金属のアレルギーが関係していることもあるため、歯科で確かめてください。
いなべ市で、お口の中の白い部分が気になっている方へ。桑名市・東員町・四日市市など、近隣のみなさまからのご相談もお待ちしています。「痛くないけれど、気になる」というときこそ、まずはお気軽にご相談ください。
口の中の白い部分、気になっていませんか?
お口の中を拝見して、白い部分とまわりの様子を確認します。
痛みがなくても、お電話またはWeb予約でお気軽にご相談ください。
まとめ:こすっても取れない白は、痛くなくても確かめましょう
口の中の白い膜や白い斑点は、ぬぐうと取れるか、こすっても取れないかがひとつの手がかりです。ぬぐうと取れて下が赤い場合は口腔カンジダ症、こすっても取れない場合は白板症、レースのような模様でまわりが赤い場合は口腔扁平苔癬のことがあります。
白板症は痛みがないことが多く、前がん病変とされています。白い部分が厚い、盛り上がっている、しこりやえぐれた傷を伴うといった場合は、様子を見ずに早めにご相談ください。
口の粘膜の病気は、見た目だけで診断することが難しいものも多くあります。この記事は自己診断のためのものではなく、診断は診察で行います。気になる白い部分があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
いなべ市大安町で約40年、地域の皆さまのお口の健康を見守ってまいりました。お口の中の白い部分は、痛みがなくても早めに確かめておくことが大切です。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。