歯が痛いときの応急処置とやってはいけないこと|夜間・眠れないときの対処と受診の目安
歯が急に痛み出したときは、①痛む側の頬を外側から冷やす ②口の中をやさしく清潔にする ③体を温める行為(入浴・飲酒・激しい運動)を避けて安静にする——この3つが基本です。 そのうえで、できるだけ早く歯科を受診してください。応急処置はあくまで受診までの時間をしのぐためのもので、痛みの原因そのものを取り除くことはできません。
「夜中に急に歯がズキズキしてきて、痛くて眠れない」
「明日は仕事で歯医者に行けない。今できることはないの?」
「痛み止めを飲んだけれど、あまり効いている気がしない」
歯の痛みは、突然、しかも夜間や休日に強くなることが少なくありません。 痛みが強いときほど「何とかしたい」という気持ちから、かえって痛みを強めてしまう行動を取ってしまいがちです。 この記事では、歯が痛いときにまず行う応急処置、避けていただきたいやってはいけないこと、夜間・休日の動き方、痛み方のタイプ別に考えられる状態と緊急度、そして受診までの過ごし方までを、順を追って整理します。
この記事でわかること(早見)
- まず行うのは「頬の外側から冷やす」「口の中をやさしく清潔にする」「安静にする」の3つ
- 入浴・飲酒・激しい運動、患部を自分でいじる行為は痛みを強めるおそれがある
- 痛くて眠れないときは、頭を心臓より高くする姿勢が楽になることがある
- 痛み方(ズキズキ/噛むと痛い/しみる/歯ぐきが腫れる)で、考えられる状態と緊急度が変わる
- 顔や首の腫れ、口が開けにくい、飲み込みにくい、発熱があるときは急いで対応が必要
まず行う応急処置——痛みを悪化させないための4つの基本
やってはいけないこと——痛みを強めてしまう行動
夜間・休日に痛くなったときの動き方
痛み方のタイプ別・考えられる状態と緊急度
すぐに受診・救急を検討すべきサイン
受診までの過ごし方(食事・睡眠・記録)
ハギノ歯科の対応——急な痛みへの向き合い方
よくあるご質問
急な歯の痛みについて、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します。
歯がとても痛いとき、すぐにできることはありますか?
痛む側の頬を外側から冷やす、ぬるま湯で口をやさしくゆすいで食べかすを取り除く、入浴・飲酒・激しい運動を避けて安静にする、という3つが基本です。痛む側では噛まないようにしてください。応急処置は受診までの時間をしのぐためのもので、原因を取り除くものではありません。
歯がズキズキして痛くて眠れないときはどうすればよいですか?
枕を重ねるなどして上体をやや高くし、頭が心臓より高い位置になるようにして休むと楽に感じられることがあります。痛む側を下にしない、寝室を暖めすぎないことも大切です。痛みで眠れない夜が続いていること自体が受診を急ぐ理由になりますので、翌朝いちばんに歯科へご連絡ください。
歯の痛みに市販の痛み止めを飲んでもよいですか?種類はどれがよいですか?
受診までの間に市販の鎮痛薬を使う方は少なくありませんが、どの製品が適しているかは体質・持病・服用中の薬によって異なるため、当院から特定の製品をおすすめすることはできません。必ず各製品の添付文書の記載と、薬剤師・登録販売者の説明に従ってください。用量を自己判断で増やすことは避け、妊娠中・授乳中の方やお子さまは自己判断で使わないでください。
痛み止めを飲んでも効かないときはどうすればよいですか?
炎症が強い、膿がたまって内圧が高まっている、痛みの原因が歯以外にあるなど、いくつかの理由が考えられます。量を増やしたり種類を重ねたりするのは危険です。「効かない」という事実そのものが受診を急ぐ根拠になりますので、自己判断で薬を追加せず、医療機関にご相談ください。
虫歯が手遅れかどうかの目安はありますか?
見た目や痛みの強さだけで判断することはできません。ただし、顔や首が腫れている、口が開けにくい、飲み込みにくい、発熱があるといった場合は、炎症が歯の周囲を越えて広がっている可能性があり、急いで対応が必要です。逆に痛みが消えた場合も治ったとは限らず、内側で感染が進んでいることがあります。いずれも自己判断せず歯科で確認してください。
痛みが自然におさまったのですが、受診しなくてもよいですか?
痛みが消えたことは治ったことを意味しません。歯の神経が炎症の末に働きを失うと痛みを感じなくなり、その内側で感染が静かに進むことがあります。しばらくして再び痛み出したときには対応が大がかりになっていることも少なくありませんので、痛みが消えても一度ご受診ください。
虫歯ではないのに歯が痛いことはありますか?
あります。鼻の奥の空洞(副鼻腔)の炎症で上の奥歯が痛むように感じる、食いしばりや歯ぎしりの力で痛みが出る、疲れや体調不良で症状が表に出る、歯にひびが入っている、などが考えられます。ご自身で原因を確定することはできませんので、痛みが続く場合は歯科で確認し、必要に応じて適切な診療科をご案内します。
急な歯の痛み、我慢していませんか?
ハギノ歯科では、痛みの原因が歯の神経か、根の周りか、歯ぐきかの切り分けから丁寧にご説明しています。
いなべ市・東員町周辺にお住まいの方は、お電話またはWeb予約フォームからお気軽にご相談ください。
まとめ:応急処置で時間をかせぎ、できるだけ早く受診を
歯が急に痛み出したときは、痛む側の頬を外側から冷やし、ぬるま湯で口をやさしく清潔にし、入浴・飲酒・激しい運動を避けて安静にする——この3つが基本です。 市販の鎮痛薬を使う場合は、必ず添付文書の記載と薬剤師の説明に従い、用量を自己判断で増やさないでください。
一方で、患部に薬を詰める、接着剤を使う、噛んで痛みを確かめる、ツボや民間療法だけで様子を見る——といった対応は、痛みを強めたり、あとの治療を難しくしたりするおそれがあります。 痛みが自然におさまっても、それは治ったことを意味しません。 痛み方によって考えられる状態は異なり、ズキズキ拍動するタイプ、噛むと痛いタイプ、歯ぐきが腫れるタイプでは、それぞれ炎症が起きている場所が違います。
そして、顔や首の腫れ、口が開けにくい、飲み込みにくい、発熱、鎮痛薬が効かない——これらは様子を見るべきではないサインです。 いなべ市・東員町のハギノ歯科では、急な痛みの原因の切り分けから、虫歯・歯ぐきの治療、腫れを伴う場合の対応まで一院でご相談いただけます。 「こんなことで受診してよいのだろうか」と迷う必要はありません。痛みがあること自体が、受診の十分な理由です。どうぞお気軽にご連絡ください。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
愛知学院大学歯学部卒業。虫歯・歯周病・根管治療から口腔外科まで一院で対応する総合歯科として、 患者様お一人おひとりのお悩みに寄り添った診療を心がけています。急な痛みでお困りのときも、 原因の見極めから丁寧にご説明し、無理のない進め方をご提案いたします。


