歯槽膿漏とは?初期症状と歯周病との違い
~「歯ぐきから血が出る」はサイン!歯槽膿漏を防ぐために知っておくべきこと~
はじめに
歯周病とは?歯を支える組織の病気
歯槽膿漏とは?膿が出る「重症の歯周炎」
歯槽膿漏と歯周病の違いを整理すると
| 比較項目 | 歯周病 | 歯槽膿漏 |
|---|---|---|
| 定義 | 歯を支える組織全体の病気 | 重度の歯周病(骨が溶け膿が出る段階) |
| 主な原因 | プラーク(歯垢)・歯石・細菌感染 | 歯周病の放置による進行 |
| 症状の重さ | 軽度~中等度まで幅広い | 重度・不可逆的 |
| 治療法 | 歯石除去・プラークコントロール | 外科的治療・骨再生療法など |
| 治癒の可能性 | 初期なら回復可能 | 完全回復は困難。進行停止を目指す |
歯槽膿漏の原因:なぜ骨が溶けるのか
歯槽膿漏を放置するとどうなる?
早期発見のためのセルフチェック
ハギノ歯科での治療の流れ
いなべ市のハギノ歯科では、歯周病・歯槽膿漏に対して以下のようなステップで治療を行っています。
(詳細はこちら 👉 歯周病治療ページ)
検査と診断
歯周ポケットの深さ測定、レントゲン、出血・動揺の確認。
初期治療(歯石除去・スケーリング)
歯ぐきの上・下の歯石を丁寧に除去し、炎症を抑えます。
再評価
改善状況を確認し、深いポケットが残る場合は外科的治療へ。
再生治療・外科処置(必要に応じて)
骨を再生する「エムドゲイン法」などを検討。
メンテナンス
3〜4か月ごとの定期検診で、再発を防ぎます。
歯槽膿漏を防ぐためにできること
よくあるご質問
歯槽膿漏・歯周病について患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します
歯槽膿漏と歯周病、どちらが重い病気ですか?
歯槽膿漏は歯周病の進行形で、より重症です。歯を支える骨が溶け、膿が出る段階を指します。
歯槽膿漏は自然に治りますか?
自然治癒はほぼありません。歯科医院での歯石除去や再生治療によって進行を止めることが目的になります。
歯槽膿漏の治療期間はどのくらい?
軽度なら1〜2か月、重度で外科治療が必要な場合は数か月かかることもあります。状態により異なります。
膿が出ている歯は抜くしかないですか?
すぐに抜歯とは限りません。炎症を抑え、骨再生治療で残せる場合もあります。
歯槽膿漏は再発しますか?
再発しやすい病気です。治療後も定期的なメンテナンスを続けることが最も重要です。
まとめ:早期発見・早期治療が歯を守る鍵
歯槽膿漏は歯周病の最終段階であり、歯を支える骨が溶けて膿が出る重症の状態です。 一度失った骨を完全に回復させることは困難ですが、適切な治療により進行を止めることは可能です。
大切なのは、歯槽膿漏になる前の段階で気づき、対処すること。 「歯磨きで血が出る」「口臭が気になる」といった初期症状を見逃さず、早めに歯科医院を受診することが、あなたの歯を守る最善の方法です。
ハギノ歯科では、歯周病の各段階に応じた適切な治療をご提供しています。 定期検診による予防から、進行した歯槽膿漏の治療まで、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療計画をご提案いたします。
歯周病・歯槽膿漏は「沈黙の病気」と呼ばれるほど自覚症状が少ない病気です。 症状がなくても定期的な検診を受け、健康な歯と歯ぐきを維持していきましょう。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
愛知学院大学歯学部卒業。日本歯周病学会会員。 歯周病治療のスペシャリストとして、患者様の歯を一本でも多く残すための治療を心がけています。 早期発見・早期治療で、生涯ご自分の歯で食事を楽しんでいただけるようサポートいたします。
歯ぐきの腫れや出血が気になりませんか?
歯周病・歯槽膿漏は早期発見・早期治療が重要です。
少しでも気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、あなたの大切な歯を守るお手伝いをいたします。