歯肉炎とは?歯周炎との違いと、歯磨きで治る段階でも歯科で確かめたいこと
結論からお伝えすると、歯肉炎(しにくえん)は、歯ぐき(歯肉)だけに炎症が起きている、歯周病の初期の段階です。日本歯周病学会は、歯肉炎は丁寧に歯磨きをすると治る一方で、そのまま放っておくと歯を支える骨も溶けて「歯周炎」になるとしています(日本歯周病学会「歯周病の症状」)。
「歯磨きで治るなら、歯科に行かなくてもいいのでは」と思われるかもしれません。ただ、いまの状態が歯肉炎なのか、すでに歯周炎まで進んでいるのかは、自分では見分けにくく、歯にこびりついた歯石は自分では取れません。この記事では、まず受診の目安を整理し、そのあと歯周炎との違い、歯科で確かめたい理由、毎日のケアをまとめました。
いなべ市のハギノ歯科でも、歯ぐきの赤みや腫れについてのご相談をお受けしています。この記事は自己診断ではなく、相談するタイミングを決める手がかりとしてお使いください。
まず確認|歯肉炎の症状と受診の目安
歯肉炎とは|歯ぐきだけに炎症が起きている段階
歯周炎との違い|炎症が骨まで進んでいるか
歯磨きで治る段階でも、歯科で確かめたい理由
歯肉炎を繰り返さないための毎日のケア
よくあるご質問
歯肉炎について、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します
歯肉炎は、放っておいても治りますか?
放っておいて治るものではありません。日本歯周病学会は、歯肉炎は丁寧に歯磨きをすると治る一方で、そのまま放っておくと歯を支える骨も溶けて歯周炎になるとしています(日本歯周病学会「歯周病の症状」)。腫れがひいたように見えても、プラークや歯石が残っていると炎症をくり返すことがあります。
歯肉炎と歯周炎は、自分で見分けられますか?
自分で見分けるのは難しいです。日本歯科医師会の解説では、歯肉炎は歯ぐきが腫れて溝が深くなった状態(歯肉ポケット)、歯周炎は歯と歯ぐきの境目が壊れて隙間が深くなった状態(歯周ポケット)とされています(日本歯科医師会「歯周病(歯周病の進行とその種類)」)。いちばんの違いは炎症が骨まで進んでいるかどうかで、溝の深さや骨の状態は外からは見えません。歯科で溝の深さを測る検査やレントゲンを行うと確かめられます。
歯磨きで血が出るのは、歯肉炎ですか?
歯ぐきに炎症が起きているサインのことがあります。日本歯周病学会は、歯ぐきに炎症があると歯ブラシ程度の刺激でも出血しやすくなるとし、出血に気づいたら早めの歯科受診を勧めています(日本歯周病学会「歯周病の症状」)。歯肉炎のこともあれば、歯周炎まで進んでいることもあるため、一度歯科で確かめてください。
歯肉炎は、どのくらいで治りますか?
歯ぐきの状態や、プラークや歯石の付き方によって異なるため、一概にはお伝えできません。当院では、歯磨きの指導や歯石の除去を行ったあと、歯ぐきの状態がどれくらい良くなったかを再び検査して確かめています。
たばこを吸っていると、歯肉炎に気づきにくいことはありますか?
あります。日本歯周病学会は、喫煙などの影響で歯ぐきから出血しにくくなっている場合もあるとしています(日本歯周病学会「歯周病の症状」)。また、e-ヘルスネットは、喫煙している方は吸わない方に比べて歯周病に3倍以上かかりやすいといわれているとしています(e-ヘルスネット「歯周病とは」)。出血がなくても、定期的に歯科で確かめることをおすすめします。
歯肉炎くらいで受診してもいいですか?検査だけでも受けられますか?
どうぞご相談ください。歯肉炎の段階で見つけて治療することが、歯周炎に進ませないために大切です。当院では、検査だけのご相談もお受けしています。歯周ポケットの検査やレントゲンで状態を確認し、結果をご説明します。
いなべ市で、歯ぐきの赤みや腫れが気になっている方へ。桑名市・東員町・四日市市など、近隣のみなさまからのご相談もお待ちしています。「歯肉炎かもしれない」と思ったときが、確かめるのにちょうどよいタイミングです。
歯肉炎のうちに、確かめておきませんか?
歯周ポケットの検査やレントゲンで、歯ぐきと歯を支える骨の状態を確認します。
検査だけのご相談も、お電話またはWeb予約でお気軽にどうぞ。
まとめ:歯肉炎は、歯周炎に進む前に確かめておきましょう
歯肉炎は、歯ぐきだけに炎症が起きている歯周病の初期の段階です。歯と歯ぐきの境目の赤み・腫れや、触れたときの出血が見られます。
丁寧な歯磨きで治るとされていますが、放っておくと歯を支える骨まで炎症が進み、歯周炎になります。歯肉炎か歯周炎かは自分では見分けにくく、歯石は自分では取れません。歯がぐらつく、膿が出る、急に強く腫れて痛むといった変化があるときは、早めに受診してください。
この記事は自己診断のためのものではなく、診断は診察で行います。気になることがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
いなべ市大安町で約40年、地域の皆さまのお口の健康を見守ってまいりました。歯肉炎は、早く見つければ毎日の歯磨きで治せる段階です。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
