歯科レントゲン×AIで骨粗しょう症リスクを早期発見

~PanoSCOPE(パノスコープ)導入のお知らせ~

ハギノ歯科では、歯科用パノラマレントゲン画像からAIが骨密度を解析できる 医科歯科連携支援システム「PanoSCOPE(パノスコープ)」を導入しました。

虫歯や歯周病の診断で撮影したレントゲン画像を、AIが追加で解析。 顎の骨の形や厚みから骨のもろさを数値化し、骨粗しょう症の兆候がないかチェックできます。 当院ではこの解析を通じて、気になる所見があった場合は整形外科などの医療機関への紹介を行う体制を整え、 歯科から始まる早期発見を地域連携で支援しています。

大切なお知らせ

骨密度チェックのみを目的としたレントゲン撮影は、保険診療では行うことができません。
PanoSCOPEによる骨密度チェックは、虫歯・歯周病の治療や定期検診など、通常の歯科診療でレントゲン撮影が必要な場合の「付加サービス」としてご提供しています。
「骨粗しょう症が気になるから」という理由だけでのレントゲン撮影はできませんので、あらかじめご了承ください。

骨粗しょう症は”気づきにくい”からこそ、早期発見が重要

骨粗しょう症は、自覚症状がほとんどないまま進行し、 ある日突然の骨折によって初めて気付くというケースも珍しくありません。

特に女性は閉経以降リスクが高まり、高齢者の転倒→骨折→寝たきりという流れの背景に 骨粗しょう症が潜んでいることも多くあります。

  • 自覚症状がない:骨密度が低下しても痛みなどの症状がなく、骨折するまで気づかないことが多い
  • 女性はリスクが高い:閉経後はエストロゲンの減少により骨密度が急激に低下しやすい
  • 骨折のリスク:転倒や軽い衝撃でも骨折しやすくなり、寝たきりの原因になることも

だからこそ、症状が出る前に「骨がもろくなってきているかもしれない」と気付ける “きっかけ”が重要なのです。

歯科のレントゲンからAIが”骨の弱さ”を解析

「歯医者さんで骨粗しょう症のチェックができるの?」
そんな疑問を持たれる方も多いと思います。

実は、歯科で日常的に撮影するパノラマレントゲン画像には、 顎の骨(下顎骨)の状態がしっかりと映っています。 この顎骨の厚みや形状は、全身の骨密度とも関連性があり、 顎骨が薄く、骨構造が粗くなっていると、全身の骨も脆弱である可能性が高いことが分かっています。

PanoSCOPEの仕組み

PanoSCOPEの仕組み
  • パノラマレントゲン画像:歯科で日常的に撮影する画像に顎の骨の状態が詳しく映っています
  • AIによる自動解析:顎骨の厚みや形状をAIが数値化し、骨密度の状態を評価します
  • 骨密度の数値化・診断評価:AIが骨の状態をスコアリングし、リスクを可視化します
  • 医科への橋渡し:必要に応じて整形外科などへ紹介し、精密検査・治療につなげます

医科歯科連携で「レントゲンを無駄にしない」骨チェック

私たち歯科医院では、虫歯や歯周病、インプラント治療などの診断のために パノラマレントゲンを撮影することが日常的にあります。

PanoSCOPEの導入により、この「すでに撮影したレントゲン」を活かして、骨の状態もあわせてチェックできるようになりました。 追加の撮影や負担なく、歯科診療の延長で健康管理の幅が広がります。

このような声かけが可能になります

「何も異常はなかったので、安心して日常生活を送れますね」

「少し骨密度が低めなので、念のため専門の病院を紹介しますね」

そんな声かけができることこそが、歯科と医科をつなぐPanoSCOPE導入の最大の価値だと考えています。

※当院では骨粗しょう症の治療は行いません。
AI解析結果をもとに、必要な患者様には医科をご紹介いたします。

検査の流れ

通常の歯科診療でレントゲン撮影を行う際に、AI解析をあわせて実施します。
※骨密度チェックのみを目的としたレントゲン撮影は保険適用外のため行っておりません

1

通常診療でのレントゲン撮影

虫歯や歯周病の治療・定期検診など、通常の歯科診療でパノラマレントゲンを撮影します。 過去に当院で撮影済みの画像がある場合は、そちらを使用することも可能です。

2

AIによる自動解析

撮影した画像をAIが自動で解析します。解析は数秒で完了し、 顎の骨の厚みや形状から骨密度を数値化します。

3

結果説明・ご紹介

解析レポートをもとに、歯科医師が結果をご説明します。 気になる所見があった場合は、必要に応じて整形外科などへの紹介状を作成いたします。

自動解析に必要な操作は、たったこれだけ!

01
STEP01

患者様の同意確認

02
STEP02

患者情報・画像情報登録

03
STEP03

自動でスクリーニング開始

導入キャンペーン実施中

通常はAI解析に別途費用がかかりますが…

導入キャンペーン期間中

AI解析 無料

通常診療で撮影したレントゲンの骨密度チェックが無料です

項目内容
AI解析費用キャンペーン期間中 無料
※レントゲン撮影は通常の歯科診療として行います
所要時間約10〜15分
レントゲン撮影とAI解析を含みます
痛み・侵襲なし(レントゲン撮影のみ)
対象虫歯・歯周病治療や定期検診など、通常の歯科診療でレントゲン撮影を行う方
※骨密度チェックのみを目的としたレントゲン撮影は保険適用外のため行っておりません

すでに当院でレントゲンを撮影された方へ

過去に撮影したパノラマレントゲン画像でもAI解析が可能です。ご興味のある方はスタッフまでお声がけください。
また、今後の治療や検診でレントゲン撮影を行う際にも、ご希望があればAI解析をあわせて実施いたします。
歯科医師がレントゲン画像から骨の状態に気になる点を発見した場合は、こちらからお声がけさせていただくこともございます。

よくあるご質問

PanoSCOPE(骨密度スクリーニング)に関するよくあるご質問にお答えします

Q

歯科で本当に骨粗しょう症が分かるんですか?

A

はい、歯科用レントゲンに写る「顎の骨の厚み・形状」から骨密度の低下が推測できます。AIの力を借りることで、より正確なスクリーニングが可能になります。

Q

AIの診断って安全なんですか?

A

撮影済みの画像をAIが解析するだけなので、追加の被ばくや痛みは一切ありません。データも匿名化され安全に処理されます。

Q

結果が悪かったら、すぐ病院に行かなきゃいけませんか?

A

必要に応じて整形外科や内科などをご紹介しますが、いきなり治療ではなく「まず検査だけ」でも問題ありません。

Q

どんな人が対象ですか?

A

虫歯・歯周病の治療や定期検診など、通常の歯科診療でレントゲン撮影を行う方が対象です。特に50代以降の女性や骨折経験のある方におすすめです。

Q

骨密度チェックだけを目的に来院できますか?

A

申し訳ございませんが、骨密度チェックのみを目的としたレントゲン撮影は、保険診療では行うことができません。
PanoSCOPEによる骨密度チェックは、虫歯・歯周病の治療や定期検診など、通常の歯科診療でレントゲン撮影が必要な場合の「付加サービス」としてご提供しています。

Q

過去に撮影したレントゲンでも解析できますか?

A

はい、当院で過去に撮影したパノラマレントゲン画像であれば、AI解析が可能です。お気軽にスタッフまでご相談ください。

Q

この検査で治療までしてもらえるのですか?

A

当院では診断支援と医科への紹介までを担っており、実際の治療は専門の医療機関で行われます。

まとめ:歯科から始まる健康寿命サポート

骨粗しょう症は、自覚症状がないまま進行し、骨折をきっかけに発見されることが多い「沈黙の病気」です。 特に閉経後の女性や高齢者の方は、転倒による骨折が寝たきりにつながるリスクも高まります。

ハギノ歯科では、歯科用パノラマレントゲン画像をAIが解析する「PanoSCOPE」を導入し、 日常の歯科診療の中で骨密度のスクリーニングが可能になりました。

「すでにあるレントゲン情報を活かす」ことで、患者様に追加の負担をかけることなく、 骨の健康状態をチェックできます。必要に応じて整形外科などの専門医療機関をご紹介し、 早期発見・早期対応につなげます。

お気軽にスタッフまでお問い合わせください。歯科から始まる健康寿命サポートを、私たちと一緒に進めていきましょう。

萩野 貴俊 副院長

この記事の監修者

ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊

愛知学院大学歯学部卒業。患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。 歯科から始まる全身の健康管理をサポートし、地域の皆様の健康寿命延伸に貢献いたします。

通常の歯科診療に「プラスα」の健康チェック

当院では、虫歯治療・歯周病治療・定期検診などで撮影するレントゲンを活用し、
骨密度もあわせてチェックできる「PanoSCOPE」を導入しました。
ご興味のある方は、診療の際にお気軽にスタッフまでお声がけください。