歯槽膿漏は再発しやすい?治療後の定期メンテナンスが鍵
「歯槽膿漏を治療したのに、また歯ぐきが腫れてきた」
「治療が終わったと思ったら、数年後に再発してしまった」
こうした声は、実は非常に多く聞かれます。
歯槽膿漏(重度歯周病)は、一度治療しても再発しやすい病気です。 理由は、原因である歯周病菌が「完全にゼロになる」ことはなく、 また生活習慣や磨き残しによって、再び炎症が起きやすい環境に戻るためです。
この記事では、なぜ再発するのか、どうすれば防げるのかを、 治療後の生活管理と歯科医院でのメンテナンスの両面から詳しく解説します。
なぜ歯槽膿漏は再発しやすいのか?
再発の仕組みと進行パターン
歯石・歯垢が再び蓄積
治療後も日々の磨き残しが徐々に蓄積
歯周ポケット内で菌が増殖
歯周病菌が再び活動を開始
軽度の炎症(出血・腫れ)
初期症状が現れ始める
深部感染 → 骨吸収 → 歯の動揺再発
放置すると重度の歯槽膿漏に逆戻り
一度再発すると、初回よりも進行が速く、治療も複雑になります。
「治ったら終わり」ではなく、“治ったあとが本番”なのです。
再発を防ぐためのセルフメンテナンス
歯科医院での定期メンテナンス
メンテナンスで得られるメリットと再発パターンの対策
再発防止チェックリスト
- ☑ 歯磨き後にフロスを毎回使っている
- ☑ 3ヶ月に1回、歯科検診を受けている
- ☑ 出血があればすぐに受診している
- ☑ タバコを吸っていない
- ☑ 夜遅い食事・寝不足を避けている
この5つを守れていれば、再発リスクは50%以上減少します。
よくあるご質問
歯槽膿漏の再発について、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します
歯槽膿漏は一度治っても再発しますか?
はい。原因菌が完全にいなくなることはないため、再発のリスクは常にあります。定期的な管理で予防可能です。
治療後、どのくらいの頻度で通えばよいですか?
標準的には3〜4か月ごと。再発リスクが高い方は1〜2か月ごとが理想です。
再発を完全に防ぐことはできますか?
“完全”は難しいですが、定期メンテナンスと丁寧なセルフケアで再発率を極めて低くできます。
メンテナンスのたびに痛みはありますか?
ほとんどありません。超音波器具で軽く除去する程度で、むしろ「気持ちいい」と感じる方が多いです。
メンテナンスを続けるとどんな良いことがありますか?
歯を長く保てるのはもちろん、口臭・見た目・全身の健康まで改善されます。まさに「生涯の投資」です。
まとめ:治療後こそが本当のスタート、継続が歯を守る
歯槽膿漏は一度治療しても再発しやすい病気です。 その理由は、歯周病菌を完全に除去することができないこと、 そして生活習慣や加齢による影響で、再び炎症が起きやすくなるためです。
しかし、適切なセルフメンテナンスと定期的な歯科メンテナンスを継続することで、 再発リスクを大幅に減らすことができます。 特に重要なのは、夜の丁寧な歯間清掃と、3〜4ヶ月ごとのプロフェッショナルケアです。
「治ったから終わり」ではなく「治ったあとが本番」という意識を持つことが、 一生自分の歯で食事を楽しむための鍵となります。 再発させないための投資は、将来の大きな医療費節約にもつながります。
ハギノ歯科では、患者様一人ひとりのリスクレベルに応じた オーダーメイドのメンテナンスプログラムをご提供しています。 一緒に、健康な歯ぐきを長く維持していきましょう。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
愛知学院大学歯学部卒業。日本歯周病学会会員。 歯周病治療後のメンテナンスの重要性を多くの患者様にお伝えしています。 継続的なケアで、再発を防ぎ、健康な歯を守り続けましょう。
歯槽膿漏の再発を防ぐ定期メンテナンスを始めませんか?
ハギノ歯科では、治療後の再発防止プログラムに力を入れています。
3ヶ月ごとの定期メンテナンスで、あなたの歯を一生守るお手伝いをいたします。
まずはお気軽にご相談ください。