親知らずが腫れた・痛いときの受診の目安|智歯周囲炎の見分け方と繰り返す理由
結論からお伝えすると、親知らずのまわりの歯茎が腫れて痛むときは、様子を見続けるよりも、早めに歯科へ相談していただくのが安心です。多くは「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼ばれる炎症で、お薬でいったん落ち着いても、原因が残っていると繰り返しやすいとされています。
とはいえ、「仕事や学校があって、すぐには行けない」「このまま引いてくれるなら我慢したい」「抜くことになるのが怖い」と迷われる方は少なくありません。この記事では、まず確認していただきたい受診の目安を3段階で整理し、そのあと、よく似た痛みとの見分け方や、歯科での対応をまとめました。
いなべ市のハギノ歯科でも、奥歯のあたりの腫れや痛みのご相談をお受けしています。痛み方や見た目だけで原因を決めることはできませんので、この記事は自己診断ではなく、相談するタイミングを決める手がかりとしてお使いください。なお、抜いたあとの腫れや痛みについては、親知らず抜歯後の過ごし方で解説しています。
まず確認|親知らずの腫れ・痛みは3段階で受診の目安が変わります
智歯周囲炎とは|親知らずのまわりの歯茎が腫れるしくみ
これは智歯周囲炎?よく似た痛み・腫れとの見分け方
腫れが引いても、繰り返しやすい理由
歯科ではどう対応する?ハギノ歯科に相談するとき
受診までに気をつけたいこと
よくあるご質問
親知らずの腫れや痛みについて、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します
親知らずの腫れは、何日くらいで治りますか?
炎症の程度や体調によって変わるため、日数は一概にお伝えできません。神奈川県歯科医師会も、痛みや腫れがおさまるまでの日数は全身の状態などによって異なると説明しています(神奈川県歯科医師会)。腫れが引いても、原因となる歯が残っていると繰り返しやすいとされていますので、引くのを待つよりも、早めに歯科でご相談ください。
腫れているうちに、すぐ抜いてもらえますか?
一般には、炎症が強い間は抜歯を行わず、まずお薬などで炎症を落ち着かせます。済生会の解説では、炎症を起こしている間の抜歯はできず、腫れや痛みがおさまったあとに抜歯するとされています(済生会「智歯周囲炎」)。抜歯をするかどうか、いつ行うかは、お口の中を拝見したうえでご相談します。
腫れが引いたら、もう受診しなくて大丈夫ですか?
腫れが引いたあとも、一度ご相談いただくことをおすすめします。一度炎症を起こした親知らずは、繰り返し炎症を起こすことが多いとされています(済生会)。腫れや痛みが落ち着いている時期のほうが、今後どうするかを落ち着いて相談できます。
一度腫れた親知らずは、抜くことになりますか?
すべてを抜くわけではありません。日本口腔外科学会は、生える位置に異常がある場合や、炎症を繰り返している場合は抜歯をすると説明しています(日本口腔外科学会「歯および歯周疾患」)。一方で、正常に生えて機能している場合などは、一般に抜歯しなくてもよいともされています(日本口腔外科学会「『親知らず』について」)。お口の状態によって判断が変わりますので、診察のうえでご相談ください。
腫れたところは冷やしてもいいですか?
氷や保冷剤で冷やすことは、避けたほうがよいとされています。日本口腔外科学会は、むし歯や歯周病が原因であごや頬が腫れたときの説明のなかで、初期に熱っぽいようであれば冷やしてもよいが、氷や保冷剤は治りを悪くするため避け、水道水程度にとどめるよう呼びかけています(日本口腔外科学会「あごや頬がはれてきた」)。智歯周囲炎に限った説明ではありませんので、迷うときは受診の際にご相談ください。冷やしても原因はなくなりません。
妊娠中に親知らずが腫れました。受診できますか?
受診していただけます。我慢せずにご相談ください。智歯周囲炎は妊娠中も起こりやすいとされています(済生会)。受診の際は、妊娠中であることと週数をお伝えください。お薬や処置は、お体の状態に合わせて判断します。妊娠中の受診については、妊娠中の歯科受診の目安と注意点もご覧ください。
いなべ市で親知らずの腫れや痛みにお困りの方へ。桑名市・東員町・四日市市など、近隣のみなさまからのご相談もお待ちしています。「腫れが引いてから行こう」と迷われているときこそ、まずはお気軽にご相談ください。
奥の歯茎が腫れて、お困りではありませんか?
お口の中を拝見して、親知らずの生え方と歯茎の状態を確認します。
腫れや痛みがあるときは、お電話またはWeb予約でお気軽にご相談ください。
まとめ:親知らずの腫れは「引くのを待つ」より早めの相談を
いちばん奥の歯茎が腫れて痛むときは、智歯周囲炎という炎症のことがあります。歯茎が歯の頭を覆ったままになり、汚れがたまりやすいことが背景にあります。
お薬でいったん落ち着いても、原因が残っていると繰り返しやすいとされています。腫れが広がる、飲み込みにくい、口が開きにくい、顔が腫れる、熱が出るといった変化があるときは、様子を見すぎずに受診してください。
腫れが強い間は抜歯をしないのが一般的ですので、腫れているときの受診は、まず炎症を落ち着かせるためのものです。この記事は自己診断のためのものではなく、診断は診察で行います。つらい症状を我慢せず、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
いなべ市大安町で40年以上、地域の皆さまのお口の健康を見守ってまいりました。親知らずのまわりの腫れや痛みは、我慢せずにお気軽にご相談ください。
