インフルエンザ予防と歯磨き:口腔ケアでウイルス感染を防ぐ
~うがいよりも歯磨きが大事?歯周病菌とインフルエンザの意外な関係~
はじめに
お口が汚いとインフルエンザにかかりやすい?
細菌とウイルス:感染メカニズムの違い
インフルエンザウイルスの感染メカニズム
歯周病菌がインフルエンザ感染を助長する
なぜ歯磨きでしか歯周病菌を除去できないのか
口腔ケアでインフルエンザ発症率が減少
インフルエンザを予防するための口腔ケア
インフルエンザ予防のための総合対策
よくあるご質問
インフルエンザ予防と口腔ケアについて、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します
なぜ歯磨きがインフルエンザ予防に効果的なのですか?
歯周病菌がインフルエンザウイルスの酵素を活発化させ、ウイルスが細胞に侵入しやすくなることがわかっています。歯磨きで歯周病菌を除去することで、この感染リスクを下げることができます。
うがいだけではダメなのですか?
うがいは喉の粘膜を保護する効果がありますが、プラーク(歯垢)に住みつく歯周病菌を除去することはできません。歯周病菌はプラークごと歯磨きで物理的に除去する必要があります。
1日何回歯磨きをすればいいですか?
毎食後の歯磨きが理想的ですが、特に就寝前の歯磨きが重要です。寝ている間は唾液の分泌が減少し、細菌が増殖しやすくなるためです。
歯周病があるとインフルエンザにかかりやすいですか?
はい、歯周病があると口腔内の歯周病菌が多くなり、インフルエンザウイルスの感染リスクが高まります。歯周病の治療と予防が、インフルエンザ予防にもつながります。
高齢者は特に気をつけた方がいいですか?
はい、高齢者は口腔ケアが不十分になりやすく、また免疫力も低下しているため、特に注意が必要です。定期的な歯科受診と口腔ケアがインフルエンザや肺炎の予防に効果的です。
まとめ:歯磨きでインフルエンザを予防しましょう
インフルエンザ予防というと、手洗い・うがい・マスクが一般的に知られていますが、実は歯磨きによる口腔ケアも非常に効果的な予防法です。
歯周病菌はインフルエンザウイルスの酵素を活発化させ、ウイルスが細胞に侵入しやすくなることがわかっています。そして、この歯周病菌は薬や免疫細胞では除去できず、プラークごと歯磨きで物理的に除去するしかないのです。
介護施設での研究でも、口腔健康管理を受けていた人はインフルエンザの発症率が大幅に減少していたことが報告されています。
日頃からお口の中をきれいにしていくことが一番大事です。そのためには、しっかりとした歯磨きと、かかりつけの歯医者さんでの定期的なケアを心がけましょう。
歯磨きの方法や歯周病について疑問や心配なことがあったら、まずはかかりつけの歯医者さんに相談しましょう。
この記事の監修者
ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊
愛知学院大学歯学部卒業。日本歯周病学会会員。 歯周病治療と予防歯科のスペシャリストとして、患者様の口腔健康をサポートしています。 口腔ケアは全身の健康にもつながります。お気軽にご相談ください。
参考情報
この記事は、日本歯科医師会の「日歯8020テレビ」の内容を参考に作成しています。
インフルエンザ予防のための口腔ケア、始めませんか?
ハギノ歯科では、歯周病治療と予防歯科を通じて、患者様の健康をサポートしています。
正しい歯磨き指導や、プロフェッショナルクリーニングで、
インフルエンザに負けない健康なお口づくりをお手伝いします。