若い人にも起こる歯槽膿漏:20代・30代も要注意!

「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と聞くと、 「中高年がかかる病気」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

しかし、実際には20代や30代の若い世代でも、 歯槽膿漏が進行しているケースが増えています。

しかも最近は、スマホやデスクワーク中心の生活・ストレス・食習慣の変化などにより、 若年層でも歯ぐきの炎症が慢性化しやすくなっているのです。

この記事では、 「なぜ若い人にも歯槽膿漏が起こるのか?」 「年齢・性別でどんな違いがあるのか?」 「どんな対策を取れば防げるのか?」 を、歯科医の視点から詳しく解説します。

若年層でも歯槽膿漏が増えている理由

1. ストレス社会による免疫低下

仕事・勉強・人間関係など、現代の若者は慢性的なストレスを抱えています。 ストレスが続くと交感神経が優位になり、

  • 唾液の分泌量が減る
  • 免疫力が低下する
  • 炎症が治りにくくなる

この状態が長引くと、軽度の歯肉炎が治らず、歯周炎に進行してしまうのです。

2. スマホ・パソコン生活による口呼吸習慣

集中して画面を見る姿勢のとき、人は無意識に口が開きがちです。 これが「口呼吸」の原因になり、口腔内が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。

乾燥した口の中は、唾液による洗浄・殺菌作用が働かず、 結果として歯槽膿漏のリスクが上昇します。

特に、鼻詰まり・花粉症・マスク生活の長期化も口呼吸の一因となっています。

3. 食習慣の変化(柔らかい食べ物中心)

現代の食事は柔らかく、噛む回数が昔の半分以下とも言われます。 噛む刺激が少ないと、歯ぐきへの血流が悪くなり、歯槽骨も衰えます。

また、甘い飲料・加工食品・糖質過多の食事が増えたことも、 歯垢(プラーク)増加の原因になっています。

4. 不十分な歯磨き・デンタルケア離れ

20代の約4割が「デンタルフロスを使ったことがない」という調査もあります。 若いうちは痛みも出にくく、虫歯も少ないため、 “磨いたつもり”で終わってしまう人が多いのが現状です。

女性に多い歯ぐきトラブルの理由

女性はホルモンバランスの影響で、歯ぐきが腫れやすく・出血しやすくなります。

  • 思春期:女性ホルモンの増加で歯ぐきが敏感に
  • 妊娠期:エストロゲン上昇で「妊娠性歯肉炎」に
  • 更年期:ホルモン減少で骨密度が低下し、歯槽骨ももろくなる

さらに、ダイエットによる栄養不足や、口紅・化粧品などで気づかぬうちに炎症が悪化するケースもあります。

特に20代後半〜30代の女性は、妊娠前の歯周ケアがとても重要です。 妊娠中に歯周病が悪化すると、早産や低体重児出産のリスクが上昇します。

男性に多い歯槽膿漏リスク

男性は、歯磨きの回数や丁寧さが女性に比べて低い傾向があります。 また、喫煙・飲酒・脂質の多い食事など、生活習慣によるリスク要因が集中します。

よくある男性の歯槽膿漏リスクパターン

  • タバコ+コーヒーの習慣
  • 仕事中の口呼吸(デスクワーク)
  • 夜の歯磨きを怠る
  • ストレスによる歯ぎしり

「忙しい」「面倒くさい」ではなく、 将来の歯を守るために“3分の自己投資”を意識することが大切です。

年齢別の歯槽膿漏の傾向と対策

年代主な原因特徴・傾向対策ポイント
10代ホルモン変化・磨き残し歯ぐきの出血・口臭正しい磨き方を身につける
20代不規則な生活・ストレス歯ぐきが腫れる・ネバつく夜の丁寧なケア+定期検診
30代忙しさ・睡眠不足歯ぐき下がり・口臭歯間ブラシ・生活リズム改善
40代〜骨吸収が始まる歯の動揺・膿定期メンテナンス・禁煙
50代〜免疫力低下・糖尿病歯の喪失リスク大医科歯科連携+再生治療検討

若いうちからの予防が一生の財産

歯槽膿漏は「静かに進行する病気」ですが、 若いうちに正しいケア習慣を身につければ、一生自分の歯で食べる未来が守れます。

特に20代・30代での歯周ケアは、 後の「インプラントや入れ歯に頼らない人生」を左右します。

ハギノ歯科での若年層向け歯周ケア

いなべ市のハギノ歯科では、 若い方にも歯槽膿漏を予防するための早期検診とメンテナンスを推奨しています。

主なサポート内容

  • 初期歯肉炎チェック・歯周ポケット測定
  • 歯石除去・クリーニング
  • 正しいブラッシング・フロス指導
  • 食生活・ストレス管理アドバイス

「今のうちに整えておく」ことで、10年後・20年後の口腔環境はまったく違います。

若年層向けのセルフチェック

  • ☑ 歯ぐきが赤い・腫れている
  • ☑ 歯磨きで血が出る
  • ☑ 朝起きたときに口の中がネバつく
  • ☑ 口臭が気になる
  • ☑ 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい

これらのうち1つでも当てはまる場合は、初期の歯槽膿漏の可能性があります。
放置せずに、早めに検診を受けましょう。

よくあるご質問

若年層の歯槽膿漏について、患者様からよくいただくご質問とその回答をご紹介します

Q

若い人でも本当に歯槽膿漏になりますか?

A

はい。10代後半〜30代でも珍しくありません。特にストレスや生活習慣の乱れがある人は注意が必要です。

Q

見た目はきれいでも歯槽膿漏の可能性はありますか?

A

あります。見た目に変化がなくても、歯ぐきの中で骨が溶けていることがあります。検査でしか分かりません。

Q

妊娠中の歯ぐきの腫れも歯槽膿漏ですか?

A

「妊娠性歯肉炎」の場合が多いですが、放置すると歯周炎に進行する可能性があります。早期ケアが大切です。

Q

若い男性の歯槽膿漏はなぜ多い?

A

喫煙・ストレス・歯磨き不足などの生活習慣要因が重なりやすいためです。

Q

若いうちに治療しておけば再発しませんか?

A

治療後も再発リスクはあります。3〜4か月ごとのメンテナンスで予防することが重要です。

まとめ:若いうちからの歯周ケアが将来を左右する

歯槽膿漏は「年寄りの病気」ではありません。 20代・30代の若年層でも、ストレス、口呼吸、食習慣の変化、不十分な歯磨きなどが原因で、 歯槽膿漏が進行するケースが増えています。

女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、 男性は生活習慣によるリスク要因が集中しやすいという特徴があります。 どちらも早期発見・早期治療が重要です。

若いうちに正しいケア習慣を身につけることは、 将来インプラントや入れ歯に頼らない人生を送るための最良の投資です。 今のうちから定期検診を受け、プロのケアとセルフケアを両立させることで、 一生自分の歯で食事を楽しむことができます。

ハギノ歯科では、若年層の方にも分かりやすい歯周病予防プログラムをご用意しています。 少しでも気になる症状がある方は、早めにご相談ください。

萩野 貴俊 副院長

この記事の監修者

ハギノ歯科 副院長
萩野 貴俊

愛知学院大学歯学部卒業。日本歯周病学会会員。 若年層の歯周病予防の重要性を広く啓発しています。 早めのケアで、将来の歯を守るお手伝いをいたします。

若いからこそ、今から歯周病予防を始めませんか?

20代・30代での歯周ケアが、将来の歯の健康を大きく左右します。
ハギノ歯科では、若い方にも分かりやすい予防プログラムをご用意しています。
まずはお気軽に検診にお越しください。